日本の首相に関する発言
更新日 2024/11/08
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本日2024年5月16日(木)、監督委員会は、Threadsの投稿への返信に関しThreads利用者によって異議申し立てがなされた事例を選定しました。その投稿と返信には、日本の岸田首相とその政党が政治資金の収入を申告しなかったことに関する発言が含まれていました。
初回審査では、InstagramコミュニティガイドラインおよびFacebookコミュニティ規定で説明されているとおり暴力と扇動に関するポリシーに違反するとして、Metaは本コンテンツを削除しました。しかし、その後実施した審査により、本コンテンツの削除が誤りであったと判断し、投稿を復元しました。
弊社は、いくつかの理由で本コンテンツはポリシーに違反していないと判断しました。第1に、本コンテンツは「くたばれ」という語を用いていますが、弊社は文脈を読み取り、これは実際には文字どおりの脅迫や死んでほしいと願うことではなく、比喩的な言葉を用いた政治的発言であると判断しました。第2に、「くたばれ」という語を文字どおり読み取ったとしても、成人である公人・著名人に対して死を望むことは、それが死を求める行為の危険に公人・著名人を故意にさらす場合に限っていじめと嫌がらせに関するポリシーの違反となるため、本コンテンツはこのポリシーに違反しません。最後に、Metaの暴力と扇動に関するポリシーのもと、「くたばれ」という語を文字どおり読み取ったとしても、本コンテンツはこのポリシーに違反しません。弊社は、コンテンツが「…に死を」というフレーズを用いているときに限って、国家元首などのハイリスクパーソンの死を望むことを禁止しており、本コンテンツはこのようなフレーズを用いていないからです。「…に死を」というフレーズを含んでいるコンテンツに削除対象を限定することにより、弊社は、政治的な比喩の言葉を利用者が用いることを容認しながら、利用者の怒りの標的を現実世界の危険から保護することも目指しています。
委員会による審議が完了し次第、弊社は委員会の決定を履行し、それに応じて本投稿を更新します。決定については、委員会が決定を下した後、委員会のウェブサイトをご覧ください。
委員会による事例の選定の概要を読む
事例に関する決定
弊社は、本事例について監督委員会が本日2024年9月10日に下した決定を喜んで受け入れます。委員会は、Threadsから本コンテンツを削除するMetaの当初の決定を無効と判断しました。Metaはすでに本コンテンツをThreadsに復元しています。
委員会が提示した勧告を確認した後、弊社は、同勧告に対する最初の対応とともに本投稿を更新します。
委員会による事例に関する決定を読む
勧告
勧告1 (部分実施)
Metaは、暗殺その他の暴力のリスクが高まるおそれのある政治指導者のような方々が「ハイリスクパーソン」に包含されることを明確にして、「ハイリスクパーソン」の一般的定義を提供し、かつ、説明に役立つ実例を提供するために、暴力と扇動に関するポリシーを更新する必要があります。
委員会は、提案したこの変更が暴力と扇動に関するポリシーの一般向けの文言に反映されたことをもって、Metaがこの勧告を実施したものとみなします。
Metaの取り組み: 弊社は、暴力と扇動に関するポリシーを改善する社内での継続的取り組みの中で、「ハイリスクパーソン」の定義をより分かりやすく説明するために、外部向けのコミュニティ規定を明確にし、同規定に実例を入れることを予定しています。
考慮事項: 弊社は、ハイリスクパーソンに向けられる暴力の脅威を排除することへのMetaのアプローチを明確にできるよう、委員会と足並みを揃えます。弊社の暴力と扇動に関するポリシーは現在、すべての人のための一般的保護をこえた追加の保護を、ハイリスクパーソンを含む相当数の方々のために提供すると説明しています。ただし、誰がハイリスクパーソンに該当するかは必ずしも明白ではないことを、弊社は認識しています。
「イランにおける抗議デモのスローガン」に関する決定からの勧告に応じた監督委員会への直近の半期報告で詳述したとおり、弊社は、範囲を拡大したポリシー策定を進めており、暴力と扇動に関するポリシー全体の明確化に取り組んでいます。この取り組みは現在継続中ですが、「ハイリスクパーソン」という語を同じように使用し続けると仮定して、この用語の実例を明確にする形で既存のポリシーを更新します。ポリシー策定の取り組みの複雑さや範囲を考えて、更新の完了には時間がかかると予想しており、今後の更新の進捗状況に関して報告を続けます。
勧告2 (実現可能性について評価中)
Metaは、「…に死を」という特定のフレーズを用いてハイリスクパーソンに向けられた死の要求に関する大規模審査担当者への社内ガイドラインを更新する必要があります。この更新では、地域ごとの事情や言語において、暴力行為の脅し文句を本気でなく出任せに用いて軽蔑や他人との意見の相違を示す投稿を容認する必要があります。
ハイリスクパーソンに向けられた「…に死を」という特定のフレーズを用いた死の要求が含まれているコンテンツが誤検出で特定されることの減少に関する関連データをMetaが共有したことをもって、委員会はこの勧告が実施されたとみなします。
Metaの取り組み: 弊社は、「死を望むこと」に関連するポリシー策定を進行中です。この取り組みには、脅迫的な言葉と本気でない比喩的な発言の適切なバランスをとるために、「…に死を」に関するポリシーを再確認することが含まれます。加えて、よりきめ細かい適用を可能にするために、暴力と扇動に関するポリシー全体を改善する可能性を探っています。この種の発言に内在する複雑さと微妙な違いを考慮して、弊社は、既存のアプローチの変更を実施する前に、内外の専門家から見識を得ています。
考慮事項: 現時点で、「死を望むこと」への弊社のアプローチに関連するポリシー策定の取り組みは継続中です。弊社は、地域ごとの事情や言語に基づき、暴力行為の脅し文句を言葉のあやで出任せに用いて軽蔑や他人との意見の相違を示す投稿を容認するようにとの、委員会のタイムリーな勧告の実施の実現可能性を評価することに取り組んでいます。イランにおける抗議デモのスローガンに関する決定に対する最初の対応で述べたとおり、意見と安全性の価値のバランスをとりながら、このポリシーを適用するための大規模審査担当者向けの運用可能なガイダンスを提供する方法を検討しています。
「街頭で行く手を阻まれたイランの女性」に関する決定での比喩的な言葉に関連する委員会の勧告への対応で述べたとおり、弊社は、発言が弊社に報告されたとき言葉の裏にある意図を理解するために多くの要素を考慮することになります。例えば、利用者がその発言にどう反応しているか、その影響範囲とリーチ、その状況を取り巻く配慮の必要性を考慮する可能性があります。これらの情報を用いたうえで、弊社はポリシーを大規模に適用する際には安全性の方を重視する可能性があります。発言が政治的であって、確実性の高い脅迫を含意していないことを示唆するものがある場合、エスカレーションにおいて弊社プラットフォームでのその発言を容認することができます。弊社は、引き続き適切なバランスをとることを徹底するために、「死を望むこと」へのポリシーのアプローチを見直しています。
このポリシー策定のステータスに関する委員会への今後の報告で最新情報を提供します。
勧告3 (完全実施)
公人・著名人に言及する暴力と扇動に関するポリシーでのこのような人物のいじめと嫌がらせの定義と、関連するその他のコミュニティ規定へのハイパーリンク。
Metaの取り組み: 弊社は、暴力と扇動に関するポリシーを更新し、公人・著名人に言及するいじめと嫌がらせに関するポリシーへの関連リンクを入れます。
考慮事項: 上述のとおり、弊社は、暴力と扇動に関するポリシーの更新をさらに広範囲で進めています。これらの更新の一環として、暴力と扇動に関するコミュニティ規定の次回更新時に、いじめと嫌がらせに関するポリシーへの関連リンクを入れることを予定しています。