措置を講じたコンテンツ
更新日 2024/11/06
弊社規定に対する違反を理由として弊社が措置を講じたコンテンツ(投稿、写真、動画、コメントなど)やアカウントの数を測定しています。この指標は、弊社による施行活動の規模を示すものです。「措置を講じる」には、FacebookまたはInstagramからコンテンツを削除すること、一部のオーディエンスにとって不快である写真や動画に警告付きでぼかしを入れること、またはアカウントを停止することが含まれます。法執行機関に付託するコンテンツは、集計には加えません。
措置を講じたコンテンツに関する指標を、弊社が弊社コミュニティにおける違反やこれらの違反による影響をいかに効果的に検知しているかを示すものと捉えるのは簡単ですが、措置を講じたコンテンツ数は、弊社の違反コンテンツの抑制に向けた取り組みの成果を部分的に表すものに過ぎません。この指標には、違反の検知に要した時間や、FacebookまたはInstagram上で違反コンテンツが表示されている間に利用者がそれを目にした回数は反映されていません。
この指標は、弊社の支配が及ばない外部要因によって上下する場合があります。例えば、スパム送信者が同一の悪意あるURLを掲載した1,000万件の投稿をシェアするというサイバー攻撃が発生したとします。URLを検知した後、弊社はただちにこの1,000万件の投稿を削除します。1,000万件のコンテンツに措置が講じられた結果、措置を講じたコンテンツ数は極端に増加します。しかしながら、この値は、スパムに対する弊社の対策が向上したことを必ずしも表すものではありません。むしろ、スパム送信者がその月に、洗練されていない、検知が容易なスパムによってFacebookを攻撃したことを示しています。措置を講じたコンテンツ数は、スパムが実際に利用者に及ぼした影響の度合いを示すものでもありません。利用者が実際にそのスパムを目にした回数は、数回、数百回、数千回のいずれであるか把握できないからです(こうした情報は、表示頻度の値として入手できます)。サイバー攻撃が沈静化した後には、弊社の検知技術が向上していても、措置を講じたコンテンツ数は劇的に減少します。
1件のコンテンツは、投稿、写真、動画やコメントなど、複数の要素で構成される場合があります。
コンテンツおよび措置の集計方法
個々のコンテンツを数える方法は複雑であり、時間とともに発展してきました。弊社は2018年7月に、弊社のポリシーに違反するとして措置を講じた個別のコンテンツ数を明確化するため、採用する手法を更新しました。今後も、最も正確で有意義な指標を提示する取り組みの一環として、手法を継続的に発展、向上させていきます。全般的に弊社が目指すことは、弊社のポリシーの違反に関して弊社が措置を講じたコンテンツの正確な合計数を提供することです。
FacebookとInstagramでは、コンテンツを数える方法にいくつか違いがあります。
Facebookでは、写真や動画がない投稿、または写真や動画が1つだけの投稿は、1件のコンテンツとして集計されます。すなわち、写真1枚の投稿であって違反があるもの、テキストのみの投稿であって違反があるもの、テキストと写真1枚の投稿であって、そのいずれか、または両方に違反があるものはすべて、削除された場合には措置を講じたコンテンツが1件だったと数えます。
1件のFacebook投稿に複数の写真や動画が含まれる場合、写真や動画それぞれを1件のコンテンツとして数えます。例えば、4枚の写真を含む1つのFacebook投稿から、違反のある写真2枚を削除した場合、削除した各写真について1件ずつ数に入れ、措置を講じたコンテンツが2件だったと数えます。投稿全体を削除した場合には、その投稿自体も1件として数に入れます。例えば、4枚の写真とともにFacebook投稿自体を削除した場合、各写真について1件ずつ、投稿自体について1件を数にいれ、措置を講じたコンテンツが5件だったと数えます。投稿から削除したのが添付された写真と動画のみであった場合、当該コンテンツ数のみを数えます。
Instagramでは、投稿に違反コンテンツが含まれる場合には投稿全体を削除しており、これを措置を講じたコンテンツ1件と数えています。投稿に含まれる写真や動画の数は関係ありません。
時として、1つのコンテンツが複数の規定に違反していることがあります。指標測定の目的に沿うよう、弊社では、措置の測定は主な違反内容に対するもの1件にとどめています。通常、この措置は、最も深刻な規定の違反に対するものとなります。その他に、違反の主な理由に関する判断を審査担当者に委ねる場合もあります。
違反の分類方法
弊社がコンテンツに対して措置を講じる際は必ず、違反のあったポリシーでコンテンツを分類します。報告を確認する際に、審査担当者は、そのコンテンツが弊社のポリシーに違反しているか否かを最初に評価します。違反していると判断した場合は、違反の種類に応じて分類します。
以前は、審査の判断においては、審査担当者に違反の分類を求めていませんでした。代わりに、利用者が報告する際に弊社に提供する情報に依拠していました。2017年に、弊社は、審査担当者のコンテンツ削除理由に関してより詳細な情報を記録するよう審査プロセスを更新し、これにより、さらに正確な指標を策定できるようになりました。また、弊社の検知技術のアップデートにより、違反の自動検知、フラグ、削除においても、審査担当者による判断と同じ分類が使われるようになりました。
特定の規定違反に関して措置が講じられたコンテンツを集計するには、措置を講じるたびに違反を分類する必要があります。
偽アカウントとしてFacebook上で措置を講じたアカウント
偽アカウントについては、「措置を講じたコンテンツ」ではなく、「措置を講じたアカウント」として報告しています。「措置を講じたアカウント」は、偽アカウントであることが理由で弊社が停止したアカウントの数です。
警告
弊社では、スパム送信者が何度も投稿を試みたり、偽アカウントの作成を試みたりしたことを検知した時点でこれらをブロックします。そのため、この時点でブロックされたコンテンツや、作成がブロックされたアカウントは、措置を講じたコンテンツや措置を講じたアカウントに含まれません。これらのブロックを含めると、停止された偽アカウントや削除されたスパムコンテンツの数は1日あたり何百万件の規模で劇的に増加するためです。
施行の対象がURLである場合には、当該URLのリンクを含む現在のコンテンツまたは今後のコンテンツを削除します。措置を講じたコンテンツ数については、利用者がFacebookで当該コンテンツの表示を試みたかどうかに基づいて測定します。
アカウント、ページ、グループおよびイベントへの対応措置の測定方法
コンテンツの多くは、Facebookにおける利用者のアカウント、ページ、グループまたはイベントの中に存在しています。アカウント、ページ、グループまたはイベントの中のコンテンツや行為に基づいて、アカウント、ページ、グループまたはイベントが全体として弊社のポリシーに違反したと判断される場合もあります。通常、アカウント、ページ、グループまたはイベントに規定違反があるかを判断する際に、その中のすべてのコンテンツを審査するとは限りません。アカウント、ページ、グループまたはイベントが停止された場合、自動的に、そこにあるすべてのコンテンツが利用者からアクセスできなくなります。
コミュニティ規定施行レポートに盛り込まれた指標においては、弊社の審査において違反があると判断し、明確な措置を講じたアカウント、ページ、グループまたはイベントのコンテンツのみを数に入れています。そのコンテンツを含むアカウント、ページ、グループまたはイベントが停止されたことによって自動的に削除されたコンテンツを数に入れることはありません。
Facebookの偽アカウントに関するものを除き、このレポートには現在のところ、違反のアカウントに関する指標は盛り込まれていません。違反のために措置を講じたページ、グループまたはイベントに関する指標も盛り込まれていません。このレポートに含まれるのは、それらの中のコンテンツのみです。
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